赤ちゃんのお風呂嫌い対処法
赤ちゃんをお風呂に入れようとしたとき激しく泣くケースは、けっして珍しくないようです。赤ちゃんには、苦痛や空腹を訴えるために泣く習性がありますが、お風呂に入れようとして泣き出すケースは、そのような異状や欲求の表れではなく、何か漠然とした不安をお風呂に対して感じているためだと思われます。また、視力が乏しく、目の前の状況が理解できないはずの生後1〜2ヶ月の赤ちゃんでも、お風呂嫌いはよく見られます。どうやら赤ちゃんは、お風呂で肌に感じる何かに、漠然とした不安を抱いているようです。
一般に、赤ちゃんを安心して入浴させるためには、親がしっかり抱いて入るべきだと言われています。また、背中を丸め、脚をかがめた格好で抱いてあげると安心するとも言われています。さらにまた、赤ちゃんは裸にされると不安になるので、タオルを体に掛けたり肌着を着けたままでいれば安心するとも言われます。しかし、入浴時に激しく泣く赤ちゃんは、実際に以上のことを試してみても、ほとんど効果がないようです。赤ちゃんが泣いて訴えようとしている漠然とした不安とは何なのか、また、どうすればその不安を打ち消せるのか、この疑問に対する確かな正解はまだ見つかっていません。
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ただし、赤ちゃんの安心感を損ね、不安に陥れる可能性のある有力な原因が、近年の科学的な研究によってひとつ指摘されているそうです。それは、母親の心にある不安や緊張です。赤ちゃんは、そのような母親の心理的な変化に対してとても敏感であることが分かってきたと言われています。少なくとも、親自身が取るべき対処の仕方としては、赤ちゃんの激しい泣き声に対して過度な不安や用心をせず、赤ちゃんは泣くのが当然というくらいの心構えが必要なように思えます。
赤ちゃんのお風呂嫌いに対する対処法として多くの親たちが試してきたものの中で、最も実績を挙げてきたものは、おもちゃのようです。猫が“ねこじゃらし”に執拗な関心を示すように、子供はおもちゃを見ると、不安な気持ちを忘れてしまうのかもしれません。しかし、視力の乏しい1、2ヶ月の赤ちゃんには通用しないはずです。そういう場合は、聴覚や嗅覚が頼りです。たとえば、“ヒーリングミュージック”などを試してみると、案外効果のある曲が見つかるかもしれません。
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