赤ちゃん・子供の耳掃除
赤ちゃんの耳を綿棒で掃除しようとすると、嫌がって泣き出す場合が珍しくありません。しかし、お母さんが臆病になって赤ちゃんの耳掃除をせずに放置しておくと、やがて耳垢がたまって知らず知らずのうちに耳の聞こえが悪くなり、さらには聴覚の正常な発達を阻害することにもなりかねません。また、耳の穴(入り口から鼓膜までの外耳道)の中に付着した耳垢が細菌の繁殖場所となって、外耳炎を発症する場合もあります。耳掃除は週に1回程度はかならず行なうようにしましょう。
このような耳掃除の必要性は、ひとり赤ちゃんだけでなく、幼児になっても同様です。乳幼児期を通して、体の他の部分と同様に、頭蓋骨が成長し続けます。それとともに耳の穴もわずかずつですが深さと広さを増していきます。その成長段階の初期にある乳幼児の耳の穴は、大人と比較してかなり小さいですから、耳掃除のときはかならず乳幼児用の細い綿棒を使いましょう。
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乳幼児の耳掃除のときに大人用の綿棒を使うと、入り口付近の耳垢を奥へ押し込んでしまう可能性があります。また、細い綿棒の方が耳への圧迫が少なく、慣れていない赤ちゃんに過度の不安感を与えずに済みます。最初嫌がっていた赤ちゃんも、普通は慣れてきて嫌がらなくなるはずです。
赤ちゃん・子供の耳掃除のとき、綿棒を奥まで挿しこむ必要はありません。間違って水が耳の中に入ってしまった場合は、注意深く奥まで綿棒を挿しこまなければなりませんが、通常の耳掃除では、耳の入り口付近を軽くぬぐうようにするだけで結構です。大人の場合も同様ですが、耳垢は耳の穴の奥で発生した老廃物が、少しずつ入り口の方に移動してきたものです。耳の入り口付近、深くても1cmに達しない辺りまでを拭くだけにしてください。もし、どうしても耳垢を取りにくいときは、遠慮なく耳鼻科の先生に相談しましょう。赤ちゃんや子供の耳の状態に応じて、上手な耳掃除の仕方を教えてもらえるでしょう。
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