出産予定日に出産する確率
出産予定日に出産する確率については、個々の病院ごとの統計はあるのでしょうが、より広範なサンプル収集をした信頼性の高い統計結果はないと思っていました。ところが、産科専門誌の「ペリネイタルケア」2006年1月新春号（メディカ出版）に掲載された「予定日超過と分娩誘発」という記事の中に、「予定日に出産する確率は約40人に1人である」と断定的に書かれているのを見つけました。このデータの典拠は記されていません。しかし、案外、まとまった統計資料が存在するように思えてきました。約40人に1人ということは、予定日に出産する確率はわずか2.5パーセント程度に過ぎないということになります。
エコー検査を受けて、より正確な出産予定日を教えられていても、なぜこれほど"ハズレ"てしまうのでしょうか。これまで予定日算出の基準としてきた、ＷＨＯ世界保険機関の定めた妊娠期間280日という数値が、現代の日本人女性にはすでに合わなくなっているという見方もできると思います。
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その点について、最近の日本人女性の出産傾向として、出産日が出産予定日よりも遅くなる出産予定日超過が増えていると言われています。もっとも、そのほとんどは妊娠41週6日までの正期産（正常な出産）の期間に出産しているので、特に異常なことではないのですが。それでも、妊婦にとっては予定日超過はとても気がかりなことであり、ストレスを感じるようです。
出産予定日超過が増えた原因については、妊婦の体が出産を迎える状態に変化しないためという見方があります。本来、女性の体は出産が近づくと、出産しやすい体へと変化していくものだが、今どきの女性は妊娠しても残業して帰宅が遅く、ご主人も夜遅く帰宅するので、夜更かしが習慣となってしまい、体の出産準備を妨げているという訳です。この説、科学的かどうか分かりませんが、何となく説得力があるように感じられます。
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