出産予定日まではしっかり食事
出産予定日を迎えても、母親の胎内で十分に育っていない小さな赤ちゃんが増えています。厚生労働省の統計によれば、生まれたときの体重が2,500g未満の「低出生体重児」が30年前の2倍に増え、10人に1人の割合で誕生しています。その原因のひとつとして、若い女性の痩せ志向の高まりが指摘されています。痩せていないと美しくないという意識が強く、妊娠しても太りたくないという願望を持ち続ける女性たちです。産科の医師たちは、そのような妊婦を「痩せ妊婦」と呼んでいるそうです。
痩せ妊婦から産まれる赤ちゃんには、普通体型の妊婦から生まれる赤ちゃんと比べて、低出生体重児が1.8倍もいるという研究結果があります。また、出生体重が軽いと、成人してから高血圧・糖尿病・虚血性心疾患などの成人病を患いやすいという研究成果が、国内でも海外でも発表されています。これは、母親の胎内で栄養不足だった赤ちゃんは、成長するのにあまり栄養を必要としない"エコ体質"になってしまい、余った栄養を脂肪として蓄積してしまうためだと考えられています。"エコ体質"は生まれながらの"メタボ体質"というわけです。
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何年か前までは、"小さく生んで大きく育てる"という言葉が流行し、妊婦の体重管理を徹底してお産を楽にするのが理想と考えられていました。確かに、"エコ体質"の子供たちはすくすくと大きく育ちました。しかし、痩せ妊婦と低出生体重児や"エコ体質"のリスクが明らかになり、痩せて産後の肥立ちも悪く、赤ちゃんにとって大切な母乳の出も悪い多くの母親たちを目の前にして、産科の医師たちの中では、体重管理による出産に対して反省が広がっているそうです。
若い女性の適正な脂肪は出産のための栄養であり、母親が痩せていては赤ちゃんが育たない。少なくとも妊娠中は、必要な栄養とカロリーをしっかり摂るべきだと
考えられています。
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