バードウォッチングを始めよう〜野鳥のくる庭で〜




野鳥の写真を撮影・バードウォッチングするときは、水辺の鳥だけでなく、身近な都市の野鳥にも目を向けてみましょう。かわいい都市の野鳥たちといえば、スズメ、ツバメ、ヒヨドリが代表格ですが、そのほかにもメジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、セキレイ、ムクドリなど、意外と多くの野鳥たちが街の中に棲んでいます。




都市の野鳥たちは、自宅にいて部屋の中からでも写真に撮ることができます。特にツバメは、ヒナ鳥が天敵のカラスに襲われないよう、家の軒下などに巣をつくりますから、すでに撮影した経験のある方は大勢いることでしょう。スズメは、普通は人間を警戒し、人間の手の届くところには巣をつくりません。それでも、日本家屋の屋根瓦のすき間や、街の中の電柱に取り付けられた四角いパイプ・金属の箱の中などによく巣をつくり、子育てをします。やはり天敵のカラスからヒナを守るために、人間が生活する場所の近くに営巣するようです。

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このように、家のまわりを注意して見ていれば、スズメとツバメの撮影は簡単にできそうです。しかし、それ以外の野鳥を自宅で撮影・バードウォッチングしようと思ったら、かれらが自宅の庭にやってくるように工夫しなければなりません。そのひとつの方法が、庭に木を植えることです。


「梅に鶯」という言葉がありますが、メジロも花の咲いた木から木へと渡って、花の蜜を吸います。スズメやシジュウカラなどは、木の若葉や青虫・毛虫が大好きなようです。ヒヨドリは小さな果実をくちばしでくわえて丸呑みにします。こうして、都市の野鳥たちは、えさを探しに庭木から庭木へと飛び回っています。かれらに気に入ってもらえる木を庭に植えましょう。たとえば、日本伝統のアオキやクスノキなど、地味ですが小さな花と実をつける常緑樹がいいようです。常緑樹は、一年中、緑の葉を茂らせているので、カラスが近くにいるときには、小鳥たちが安心できる隠れ場所にもなります。

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