バードウォッチングを始めよう〜野鳥が遊ぶベランダで〜




野鳥はマンションのベランダにも飛んできます。スズメはもっともよく来る常連客で、チュンチュンとよく鳴き、仲間とのコミュニケーションに余念がありません。部屋の中にいる人の気配を感じると、チチチチッと鳴いて逃げていきます。ドバトやキジバトも常連です。クークと低い声で鳴いたり、首を前後に揺り動かしながら歩き回ったりします。たまにセキレイが飛んでくることもあり、尾羽をぴょこぴょことはねあげる可愛い動作を見せてくれます。

ベランダにやってくる野鳥たちの中でも、ハトは巣をつくる場所がないか探し回ったりしているようですが、他の小鳥たちは、大抵、地上を見渡してえさのある場所を探しているようです。スズメやその仲間のホオジロなどは、地面やアスファルトの上に落ちている植物の種子をよくえさにしているらしく、お目当ての場所が決まると、その場所めがけて舞い降りてゆきます。また、かれらはもともと樹木の中で群れていることが多く、そこがまたえさ場にもなっています。ですから、かれらはあまり高いところには止まりません。2階か3階あたりのベランダがお気に入りのようです。

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マンションの上の階までやってくる野鳥は、ハトのように飛翔力が強くて高く飛ぶことが得意な鳥たちです。最近は、チョウゲンボウ、ヨタカといった比較的小型の猛禽類やトビなども街の中まで移動してくるケースが見られるようになり、マンションのベランダにも飛んでくることがあるようです。開発や生態系の変化で、本来の生息地ではえさが捕れなくなったのでしょう。


しかし、野鳥の写真をマンションのベランダで撮影するのは、なかなか困難です。なにしろ、レースのカーテンが少し動いただけで、ほとんどの野鳥はすぐに逃げてしまいますから。まず、ベランダに鉢植えの樹木を置いたり、えさ箱を用意したりして、野鳥たちが好んで訪ねてきてくれる環境作りが必要でしょう。

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