野鳥撮影・バードウォッチングにおすすめの双眼鏡

野鳥撮影やバードウォッチングのときに欠かせないのが双眼鏡です。人間の与える餌に慣れてしまっている水鳥や都市の野鳥は、平気で近くに寄って来ますし、人間を天敵よけと思っているカルガモやツバメなどは、わざと人間のそばで子育てをします。しかし、多くの野鳥はとてもデリケートな神経の持ち主です。とても警戒心が強く、群れでいるときでも、人間がある距離まで近づくと、一斉に飛び去ってしまいます。また、樹木やアシの茂みの中に隠れるようにして、声が聞こえてもなかなか姿の見えない鳥もいます。そのように遠くから観察しなければならないときや、姿の見えない野鳥を探すときに、双眼鏡が活躍します。双眼鏡は、バードウォッチングの必需品であり、野鳥撮影のときにもぜひ携帯していたいアイテムです。

双眼鏡を選ぶときのポイントは、倍率と口径(=対物レンズの直径)です。双眼鏡の商品名には必ず「8×32」、「32-8」といった数字が入っていて、倍率と口径を表わしています。「8×32」や「32-8」の場合は、倍率=8倍、口径=32mmという意味です。

バードウォッチングに適した倍率の双眼鏡としては、一般に、8倍と10倍のものが使われています。8倍のものは、倍率が小さいだけ視野が広く、明るい像を見ることができます。10倍の場合は、視野が狭く、やや暗くなりますが、海鳥や猛禽類など遠くの野鳥を観察するときに有利です。
バードウォッチングに適した双眼鏡の口径には、20mmクラス、30mmクラス、40mmクラスの3種類があります。20mmクラスはスポーツ観戦にも適したコンパクトサイズですから、カメラ、三脚などの機材を携帯する野鳥撮影派の人には、邪魔にならないので最適です。大口径の40mmクラスは、明るさが最大のメリットです。夕暮れ時や暗い林の中などで威力を発揮します。ただし、重量があるため、手ぶれしやすく疲れます。この2種類の中間である30mmクラスが、明るさと重さのバランスが取れた汎用タイプと言えます。


20mmクラスの筆者おすすめ商品は、コーワ BD25-8GR
スタイリッシュなデザインで防水使用の本格派です。


30mmクラスの筆者おすすめ商品は、ニコン モナーク 8×36D CF
バードウォッチャーの定番、ベストセラー機です。


40mmクラスの筆者おすすめ商品は、ニコン モナークX 8.5×45D CF
プロ級。8倍機の使い勝手で、8.5倍の迫力です。

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