父親はどうする? 子供のしつけ

父親はどうする? 子供のしつけ

子供のしつけにおける父親の役割は、家族形態によって異なります。母親が専業主婦として終日育児に当たる家庭では、子供のしつけは専ら主婦の役割であり、父親は子育てにほとんど口を挟まないのが普通だと思われます。しかし、父親は家計を支える唯一の稼ぎ手として一家の権威者であり、子供の目にも、母親より立場が上のボスのような存在として映っていることでしょう。そのような場合、子供は父親に叱られると口ごたえができず、母親に叱られたときよりも大きな効果があります。

しかし、このような親子関係が一般的であったのは、日本では数十年前までのことです。その後、女性の社会進出が進み、1970年代ころからは主婦のパート・アルバイトも普及、現在では、結婚・出産後も正社員や正規職員として働き続ける女性が増えています。その影響として、今の育児世代の夫婦にあっては、対等な夫婦関係が一般的になっています。

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対等な夫婦関係とは言え、子供が1歳半くらいまでは、母親が育児に専念するのは当然のことであり、母親自身もそれを望むでしょう。この時期、父親の出番は赤ちゃんの入浴係くらいであり、後は母親が赤ちゃんの世話で手が離せないときに家事の代役を務めることくらいです。しかし、純粋な専業主婦が激減し、会社員や公務員の家庭でも妻が働きに出て給与所得者であるのがむしろ普通のことである現在では、幼児期以降は、父親も子供のしつけに責任を持つのが当然と言えます。

1980年代前半に「おとこの台所」というテレビの料理番組が注目を集めました。高度経済成長期には仕事仕事で家庭を顧みない父親が多かったものですが、仕事よりも家庭が大事という男が増えたと言われるようになったのも、ちょうどその頃でした。現在では、母親が仕事で遅くなるときには、父親が保育園や幼稚園に子供を迎えに行き、晩ご飯も作るという家庭が珍しくなくなりました。父親が子供といっしょに晩ご飯の準備をする時代、しつけの責任も父親の肩に重くのしかかっていますので、日頃から子供とのコミュニケーションを大切にして、信頼の父子関係を作っていきましょう。

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