子供に教える生活のルールとマナー
子供に教える生活のルールとマナー
子供のしつけでは、幼稚園や小学校での集団行動のルールや、通園・通学時などに必要となる社会のルールも教えなければなりませんが、幼児期になって最初に教えなければならないのは、家族の一員として生活していくための生活のルールとマナーです。
生活のルールとマナーでもっとも大切なものが、トイレの使い方と食事の仕方です。トイレ習慣は最初にオマルで用を足すことから始めるのが一般的ですが、あるオムツメーカーの調査(2010年)によると、幼児のオムツが取れる平均時期は 2歳10カ月だそうです。多くの家庭では、それに先立ってオマルを使ったトレーニングを始めるものと思われます。これは個人差のあることですので一概には言えませんが、子供が歩けるようになって、さらに「おしっこ」と「うんち」という言葉を言えるようになったら、オマルを使って排便のトレーニングを始めても良いと思われます。
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食事の仕方のしつけは、離乳食のときから始まります。国連の世界保健機関(WHO)の指針では、離乳食の開始は生後6カ月からとされていますが、この段階で食事のしつけをするのは早過ぎます。子供がスプーンを握れるようになるのは1歳前後からと言われていますので、そのころからしつけを始めれば良いでしょう。
スプーンを握れるようになっても、すぐには上手に食べられず、食べこぼしがたくさん出るはずです。この時期の食べこぼしは必然的なことですから、子供に注意する必要はありません。ただ、上手に食べたときに喜んで褒めてあげて、子供と一緒に楽しい時間を過ごすことが、食べこぼしをせずにテーブル上を汚さないというしつけにつながります。
幼児がスプーンを親指・人差し指・中指の3本で上手に持てるようになるのは2歳頃のようです。しかし、箸を使えるようになるのはもう少し先であり、5歳くらいまでにマスターすれば良いと言われています。このようなスプーンや箸の正しい使い方を教えることが、幼児期の大切なしつけです。特に箸の使い方で悪い癖がついてしまうと、成長して本人が自覚しない限りその癖を直すのは困難ですので、子供が箸に関心を示した最初のときから、正しい箸の持ち方を教えてあげましょう。
幼児期に子供に教える食事のマナーとしては、こぼさない、スプーン・箸で食器やテーブルを叩かない、器を舐めない、猫背にならないなど様々なことがあると思いますが、しつけの基本は、たしなめるよりも親が模範となって真似をさせることと思ってください。また、箸のマナーには「迷い箸」・「刺し箸」などの伝統的なタブーがありますが、そのような知識は言葉の意味が理解できる小学生以上になってから教えれば良いことです。
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