子供のしつけ 褒め方、叱り方
子供のしつけをする上で、子供に対する褒め方と叱り方が大切になります。褒めることや叱ることが、親が子供に与えたいと思っている価値観を伝える上で、重要なきっかけとなるからです。
子供を褒めることについては、あまり良い言い方ではありませんが、褒めて機嫌を取るとか、褒めてその気にさせる、褒め上げて言うことを聞かせる、といったニュアンスで受け取っている人が少なくないと思います。確かに、大人でも褒められると、お世辞と思いながらも嬉しくなってしまい、挙句の果てに何でも言うことを聞くイエスマンになってしまうということがあります。子供も同じで、大好きなママやパパから褒められたら、きっと有頂天になってしまうでしょう。しかし、成長するにつれて、子供も親の言葉や態度の裏にある真意やその理由を推し量るようになってくるものです。心のこもっていない褒め言葉は、子供の耳でも、きっと乾いた響きを感じることでしょう。褒め言葉の安売りは、親への信頼や尊敬の気持ちが薄らいでしまうことにもなりかねません。
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褒めることで言うことを聞かせるという、子供からの代償を期待するような一種姑息な考え方は好ましくありません。子供が何かいいことをしたり、何かをできるようになったりして褒めるときに大切なことは、子供といっしょになって喜んであげることです。自分のことのように心底からうれしいと思い、それを素直に顔に出すようにしましょう。親の喜びを子供は敏感に感じ取り、子供の喜びや満足感もさらに大きくなります。
叱り方の場合も同様です。子供が間違ったことをして叱らなければならないときは、怒りではなく、残念で悲しい気持ちを面に表わしましょう。親の怒りは、子供の心に恐怖や反発を植えつけます。それをくりかえせば、子供の心は閉ざされてしまい、親心も通じなくなってしまうかも知れません。親が叱らなければならないことは、子供にとっても実は悲しい出来事です。親子でその悲しみを共有しましょう。「叱り」は「怒り」ではなく、「指導」であり「説得」であることを自覚してください。
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